
万福焼が登場して以来17年余り、未だにショーウィンドウのセンターポジションをはってはいない、ただ単に売れない商品でもない、むしろコアなファンの方が結構いることは確かだ。手土産でも人気な口コミで売れている商品である。それには秘密㊙️があった。
今となっては30年以上和菓子職人をしている二代目主人だが、当時は「俺どら焼き焼いたことがないから、仕入れればいい。」その一言で万福焼バトル大勃発の口火を切るきっかけとなった。
お店にオリジナルでないどら焼きはありえない。どちらが美味しく焼けるか?譲れないバトルが始まる。手間やコストもかかるのもわかる。生地も2枚焼かなくては1個にならなし 全てが手作業。あんこは一番重要だ。先ずは生地がパンケーキでもなければずっしりと重くはない生地に仕上げたい。あくまでも和菓子のどら焼を目標に焼いての繰り返し。生地だけでも美味しいと言ってもらえるもの。横並びではないどら焼きを。どら焼きはどこにでもあるが故に難易度が高い。
改良を重ね、しっとりふわっとパンケーキではない和菓子のどら生地。粒のあんがしっかりと残る贅沢な水々しいつぶ餡を挟んでのバランスのとれた万福焼完成!
なぜ?センターをはれないかっていうことだが、売れると大変なので知るひとぞ知る存在。秘密㊙️にし、側に置いておきたい願望。おかしなお菓子の話である。しかし、明美万福焼ファンの方は、すでにお目が高いので知っている。手間やコストがかかっていて美味しいことを。
Comments